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茅ヶ崎の別荘文化

 茅ヶ崎の温暖な気候と豊かな自然環境は、明治時代から「別荘地」として人々に好まれてきました。関東大震災、第二次世界大戦の影響を受けながらも、高度経済成長期には「リゾート地 湘南」として全国にその名を位置づけています。

別荘・療養所 明治末〜昭和初期

明治29年 外科医 須田経哲、歌舞伎俳優 市川団十郎が別荘を構える。
明治31年 東海道停車場の開発に伴い海水浴場を開設。リゾート地として誘致される。
明治32年 東洋一結核専門病院「南湖院」が開院。




別荘建築の分布調査


  『茅ヶ崎の文化景観を育む会』では、茅ヶ崎に現存する別荘等の古建築を調査し、プロット作業を行っています。これらの古建築は、明治期以降の生活のスタイルの変遷を辿るための貴重な文化的資源であると同時に、大きな敷地にゆったりとした佇まいをしており、大きな庭園を持った住宅を持った家も多く、地域の魅力的な景観を創り出す役割も果たしています。よって、これらを保全することで、文化景観を育むことに繋がると考えられます。


一間洋間付和風住宅

 茅ヶ崎の別荘建築は、鎌倉や葉山と比べても、ひとつひとつの規模がそれほど大きくもありませんし、造りも各時代の一般的な住居とそれほどかわりがありません。そのため、これらの別荘建築が、現在でも新しい住宅と併設して、違和感なく住宅街を形成していることは、茅ヶ崎の景観の魅力でしょう。以下の別荘建築は、文教大学の川崎衿子先生が、調査した写真と住宅の平面図です。これらの特徴は、玄関の入り口付近に一間の洋間が付いていることでしょう。これらは、一間洋間付きの和風住宅であり、洋式の生活スタイルが日本人に浸透しはじめてきた時代につくられたものです。これらの洋間は別荘建築に特有のな外観をつくりだすと同時に、当時の最新の生活スタイルを取り入れたゲストルームとしての役割を果たしたものと考えられます。


出典:川崎衿子氏の資料より

調査した別荘建築

 現在、当会では、茅ヶ崎市内の別荘建築を調査しています。茅ヶ崎市内には、多くの別荘建築があり、歴史的に価値のある建物や庭園があります。これらの一部は、保存状態が悪く人の住んでいない建築もあります。また、解体されたもので、土地が細分化され、小さな分譲住宅となっている例も多いのです。私たちは、これらを維持したまま保存していくための活動を行っています。



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